鬼滅の刃 第151話 ネタバレと感想-父が見せた”透き通る世界”-

2019年3月25日発売、週刊少年ジャンプ17号から

「鬼滅の刃」のネタバレと感想の記事になります!

 

鬼滅の刃 150話のあらすじ

猗窩座と義勇・炭治郎の激しい戦いが続く。

 

己が圧倒される強者と出会い、短時間で感覚が鋭く練磨されるのを感じていた義勇。

 

とうとう左の頬に痣が発現!

 

速度が明らかに早くなった義勇に猗窩座はすぐ順応。

 

なぜ猗窩座の攻撃は磁石のように正確か。背後や死角からの攻撃にも必ず反応する理由は?

 

精一杯考える炭治郎は猗窩座の「闘気」という言葉を思い出す。

 

炭治郎に疑問が湧き上がってきた。闘気って何だ?

 

猗窩座の闘いの羅針盤を狂わせる方法はないか?

 

そう考えながらも、ヒノカミ神楽を繰り出した炭治郎。しかし背後からの攻撃にも関わらず、軽々と刃を掴む猗窩座。

 

猗窩座の攻撃が炭治郎の胴に入る!という瞬間、炭治郎は紙一重で空中へ逃れ躱す。

 

義勇が猗窩座は激しい戦いを継続。

 

2人の戦いから数歩離れる炭治郎。これまでに出てきたキーワードが頭をよぎる。

 

闘気、磁石、羅針盤、感知、殺気、不可能、至高の領域 

 

――「そうか、あれだ」

 

炭治郎は猗窩座の闘気の核心に気付くのであった。

 

鬼滅の刃 151話のネタバレ

炭治郎の過去の回想から始まる。 

 

父は植物のような人だった。感情の起伏がほとんどなく、いつも穏やか。病死する直前でもそれは変わらなかった。 

 

父を思う時に一番に浮かぶのは柔らかな笑顔と川のせせらぎのように落ち着いた声だ。 

 

一年に一度、年の始めに代々竈門家が行ってきた神楽は、日没から夜明けまで延々と続ける過酷なものだった。 

 

全部で十二ある舞い型を夜明けまで何百何千何万と繰り返す。 

 

そんな父に、炭治郎は話しかける。 

 

ヒノカミ神楽を舞う時何を考えているのか辛かったら来年から俺がかわる、心配だと告げる。 

 

父はありがとうと答え、病床の布団の上でわらじを編む作業をしながら語る。 

 

「ここ数年、神楽がつらいと思ったことはない」 

 

父がお爺ちゃんに神楽を習ったばかりの頃は、若く健康で力もあったが息も絶え絶えになって辛かった。 

 

単純に無駄な動きが多かったと思うからだ。大切なのは正しい呼吸、正しい動き、最小限の動作で最大限の力を出すことだ。 

 

そうすると、段々頭の中が透明になってくる 

 

初めのうちは動きや感覚を覚え、拾わなければならない。五感を開き自分の体の形を血管の一つ一つまで認識する 

 

この時は本当に苦しいが、このまま踠き続けても先が行き詰まっているとしか思えない。 

 

たくさんのことを吸収した後は必要でないものを削ぎ落とす。その動きに必要なものだけ残して閉じる。 

 

父の作業を手伝いながら、炭治郎は「閉じる?」と疑問に思う。 

 

その疑問に父は答える。 

 

人は、よく聞こうとする時目を閉じる、そういうふうにその瞬間最も必要なものを選び取っていく。 

 

やがて身体中の血管や筋肉の開く閉じるを、まばたきするように速く簡単にこなせるようになる。その時光明が差す道が開ける。 

 

頭の中が透明になると“透き通る世界”が見え始める。 

 

しかしこれは、力の限り踠いて苦しんだからこそ届く“領域”だと。 

 

炭治郎は、「俺もそこに行けるかな?とあどけない顔で質問すると、弛まぬ努力を続ければな」父は優しく頭をなでながら言った。 

 

語る間に作っていたわらじが完成し、炭治郎は受け取った。 

 

そして、父が病死する十日前の出来事。熊が人を襲って喰う事件がひとつ向こうの山で起きた。 

 

家の周りに篝火を焚き鈴のついた縄を張り巡らしていた 

 

夜、布団で寝ていた父は、ふと、何かを察知し目を覚ま 

 

起き上がり、炭治郎に声をかける。「ついて来い」 

 

寝ぼけまなこで何だろうと思いながら、炭治郎は起こされた。 

 

―――――満月。雪が降る森の中、父は自分の倍以上ある熊と対峙していた。 

 

立ち上がった熊は九尺はあろうという巨躯だった。人間を6人喰い殺している。 

 

熊は鈴縄の向こう側にいた。鈴を鳴らさぬうちからちちは気配に気づいたらしい。 

 

病気の父は斧一本で熊と向き合っていた。家に猟銃がないからだ。 

 

父は熊に向かって語りかける。 

 

腹を空かしているのは気の毒だが、それ以上こちらにくるのは許さない。家族に危害を加える者は何人であろうと容赦しない。 

 

警告を聞かなければ命を奪う、と斧を構え熊を見据える。 

 

炭治郎は木の陰から父を心配し自分にできることを考えていた。 

 

熊と父が向かい合い、静かに間が流れる…。 

 

そして、の大きな唸り声で静寂が破れた。 

 

熊が動き、縄についた鈴が鳴る。 

 

次の瞬間! 

跳躍した父は熊の首を一閃! 

 

人間の胴体ほどの太さがある熊の首が鈴の音と共にコトンと落ちた。 

 

炭治郎は目で追えなかったが、多分父はまばたきの間に二回切り込んだと思う。 

 

そうでなければ、父の持っていた斧の幅で首を落とすのは不可能だからだ。 

 

この間、父の匂いは少しも揺れなかった 

 

熊の首を切る前後で恐怖もなく怯みもせず殺気も放たず、ただいつも通り植物のような気配の父がそこにいた。 

 

 

父は振り返り、白い息を吐きながら炭治郎に言う。 

 

「ちゃんと見たか?」 

 

炭治郎は、涙を流し震えながら、「見た」と返事をし、父に「大丈夫?」と尋ねる。 

 

「大丈夫だ、今見たことを忘れるな」そういって父は炭治郎を抱き寄せる。 

 

父は自分の力をいたずらにひけらかす人ではない。になって気付く。 

 

あれは、見取り稽古をさせてくれたのだ、と。 

 

“透き通る世界”が見える父の体捌きから俺が学べるように。父もお爺ちゃんも曾お爺ちゃんもきっと同じように学んできたのだろう。 

 

過去を思い出している炭治郎、改めて父の言葉を思い出す。 

 

「絶対に諦めるな。考え続けることだ。どんな壁もいつか打ち破る弛まぬ努力で」 

 

そう、分かっている。 

 

だから猗窩座の吸いついてくるようなあの不可避の一撃を躱せたことを。 

 

あの脇腹への一撃は完全に炭治郎の命を奪うものだった。 

 

義勇と代わる代わる技を出し戦っている最中、致命傷になる一撃からは庇ってもらっていたが、あの瞬間は義勇でも間に合わなかった。 

 

だが、無理かもしれないとはなぜか思わなかった。 

 

炭治郎が一瞬だけ感じ、一瞬だけ入れた、あの世界へ。 

 

そう、“透き通る世界” 

 

体が透き通って見えた。半天狗が自身の心臓に隠れていた時も同じだった。 

 

見えたのか"嗅いだ"のかはわからない「回避」、それだけに集中して他の感覚は閉じた 

 

この時は、体が未だかつてない程に速く動いた。 

 

伊之助が過去に言っていたことも正しかったと確信した。 

 

今、眼前では猗窩座と義勇の激しい戦いが続いている。 

 

炭治郎は、義勇が相手をしてくれているうちに、急いでこれを使いこなして猗窩座に勝つ!! 

 

―――そう、強い思いを抱き、勝機を見出した炭治郎が気合を入れる。 

 

鬼滅の刃 151話の感想

猗窩座の闘気の核心に気づいた炭治郎。その答えはすでに自分が幼いころに父が見せていました。

 

多くは語らず、幼い炭治郎に「見取り稽古」をさせてくれていた父。脈々と竈門家に代々受け継がれてきたものをちゃんと継承していたんですね。

 

そして、前回伊之助との回想中に出てきた「殺気がなければ気づかない」ということも、父は匂いを変えず、殺気も放たず攻撃することができることを証明しています。

 

そして出てきた゛透き通る世界”。これを使いこなす炭治郎が次回見れるのか?期待が膨らむ展開です!